日本の伝統行事
2022-02-24

【お食い初め(百日祝い)】準備と流れを詳しく解説

【お食い初め(百日祝い)】準備と流れを詳しく解説
赤ちゃんの成長をお祝いするお食い初め(百日祝い)。
聞いたことはあっても、具体的に何をするのかわからない人も多いのではないでしょうか。
この記事ではお食い初めについて、準備から当日の流れまで解説します。
お食い初めの意味や流れを知って、素敵なお祝いの日にしてくださいね。

お食い初め(百日祝い)とは


お食い初め

お食い初めは赤ちゃんの健やかな成長を願って行う日本の伝統行事です。
生後100日前後に「一生食べ物に困らないように」という願いを込めて、料理を食べさせる真似をします。
お食い初めの歴史は古く、平安時代の赤ちゃんにお餅を食べさせる「百日(ももか)」という行事が由来だと言われています。
当初は生後50日で行われていた行事が生後100日になり、鎌倉時代には食べさせるものがお餅から魚へと変わっていきました。
魚を食べさせるため「真魚(まな)初め」、初めてお箸を使うため「箸初め」「箸揃え」と呼ばれることもあります。
お食い初めは、元々は両家の祖父母や親戚を招いて行うことが多かったです。
しかし、最近では家族だけで簡単に行うなど、それぞれのライフスタイルに合う形でお祝いする家庭も増えています。

お食い初め(百日祝い)の時期と場所


百日祝い

お食い初めは一般的には生後100~120日の間にするとされています。
ただ、必ずこの時期というわけではなく、赤ちゃんの様子や家族の都合のよい時期に行いましょう。
場所は自宅、ホテルやレストランなどが一般的です。
自宅は慣れた環境なので赤ちゃんがリラックスして参加できます。
最近では自宅でお食い初めが簡単にできる便利なサービスや商品もあるので、うまく活用しましょう。
ホテルやレストランは、準備の手間がかかりません。
赤ちゃんがいつもと違う雰囲気にぐずってしまうかもしれないため、個室だと安心です。

お食い初め(百日祝い)の準備


歯固め

お食い初めの儀式には以下のものを準備します。

• 料理
• 食器
• 祝箸
• 歯固めの石

自宅でお祝いをする場合、料理は手作りや仕出しを注文する方法があります。
食器は正式には漆器で、男の子は内側も外側も朱色、女の子は内側が朱色で外側が黒色とされています。
しかし、最近では離乳食でも使えるベビー食器を利用する人も多いです。
歯固めの石は、お宮参りの際に授かることもあります。
ない場合は神社の石を借りたり、インターネットで購入したりといった方法で入手しましょう。

お食い初め(百日祝い)に必要な料理


お食い初め祝い膳
お食い初めの料理には、それぞれ意味があります。

尾頭付きの鯛


鯛

めでたいという語呂合わせから、お祝いの席に欠かせない存在です。
自宅で調理するのは大変なので、鯛だけ注文する人も多いようです。

赤飯


赤飯

赤色は古来より厄除けの力があると言われ、邪気を払い健康に育ってほしいという願いが込められています。

お吸い物


お吸い物

お吸い物には、吸う力が強くなるようにとの意味があります。
具材は、ハマグリを入れることが多いです。
自分の殻以外とはピッタリ合わないことから、一生を添い遂げられるよい伴侶に巡り合ってほしいという願いが込められています。

煮物


煮物

縁起のよい具材や旬の食材を使った煮物を用意します。
すくすく育つ筍や、穴が開いていて見通しがよくなると言われるレンコンがよく使われます。

香の物


たこ

香の物とは漬け物のことです。
縁起のよい紅白なますや、「多幸」からタコの酢の物を用意することが多いです。

お食い初め(百日祝い)の流れ


百日祝い

当日は赤ちゃんに料理を食べさせる真似を儀式として行います。
儀式のときに赤ちゃんに食べさせる真似をする人物を養い親と言います。
その場にいる中で赤ちゃんと同性で最年長の人物が養い親を務めるのが一般的です。
赤ちゃんが女の子で祖父母が参加する場合、両家の祖母のうち年齢が高い方が養い親をするということです。
家族だけでお祝いをする場合は、赤ちゃんの性別に関わらず父親が養い親をします。
料理は以下の順番で食べさせる真似をします。

赤飯→お吸い物→赤飯→魚→赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物→赤飯→香の物→赤飯→お吸い物→赤飯→歯固めの儀式→赤飯→お吸い物

赤ちゃんの状況によっては、儀式を簡略化しても構いません。
歯固めの儀式は、「石のように丈夫な歯が生えますように」との願いを込めて、石に箸を付けてから赤ちゃんの歯茎に触れさせるようにします。

記念撮影は写真スタジオで


お食い初め写真

当日の様子をスマホやビデオカメラで収めるほか、写真スタジオで記念撮影する人も多いです。
スタジオキャラットは、赤ちゃん用の着物レンタルやお祝い膳も用意しています。
手持ちカメラで赤ちゃんの自然な表情を撮影でき、かわいい赤ちゃんの姿を残せます。

お食い初め写真
ナチュラルなお食い初め膳も人気。

100日写真

100日写真
お着物以外にも今しか撮れないベビーヌード写真や、赤ちゃん用のドレスなどでの撮影もおすすめ。

表情が出てくるこの時期、一生に一度しかないお食い初めの記念撮影にぜひご活用ください。


まとめ


今回紹介した料理や流れは一例で、地域や家庭によって違いがあるため、確認してみてくださいね。
大切なのは赤ちゃんの成長を願う気持ちです。
形式にとらわれすぎず、家庭に合った形でお祝いしましょう。

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