七五三のお祝いガイド!時期・服装・費用・マナーまで徹底解説
七五三でお祝いを送ることがありますよね。
また、祖父母や親戚、友人などからお祝いをいただくこともあるかと思います。
- 七五三のお祝いのタイミングや金額の相場は?
- ご祝儀袋のマナーを知りたい!
- お祝い返しはいつ、何を送ったら喜ばれる?
この記事では、七五三の由来やマナーなども合わせ、七五三のお祝いに関して渡す側といただく側の両方のお悩みを解決します!
目次
そもそもなぜ七五三のお祝いをするの?その意味と由来を解説
七五三(しちごさん)は、子どもの健やかな成長を願う日本の伝統的な行事です。名前の通り「3歳・5歳・7歳」の節目に行われ、古くから各年齢ごとに意味があります。
■ 七五三の由来と歴史
七五三の起源は平安時代までさかのぼり、医療が発達しておらず、子供の死亡率も高かった時代、当時の貴族たちが子どもの成長を祝った儀式が始まりとされています。江戸時代になると庶民にも広がり、現在のような形になりました。
■ 年齢ごとの意味
・3歳(髪置き):平安時代は3歳まで頭を清潔に保ち、病気を予防するため、髪を剃っていました。3歳から髪を伸ばし始める「髪置き」の儀式が行われました。
・5歳(袴着):男の子が初めて袴を着る「袴着」の儀式。男の子から少年の仲間入りをします。江戸時代には碁盤の上に立ち、吉方に向かって縁起がいいとされる左足から袴を履く習わしがありました。
・7歳(帯解き):鎌倉時代より、女の子がそれまでの紐付きの着物から、大人と同じ帯を締めるようになる「帯解き」の儀式です。大人に近づくことを祝いました。
■ 日本の伝統行事としての大切さ
七五三は単なる行事ではなく、子供が無事に育ってきたことを祝い、これからの成長を願う大切な節目。現代では記念撮影や神社への参拝を通じて、家族の絆を深める機会にもなっています。
七五三は、11月15日を目安に神社にお参りをするのが一般的です。
お祝いを渡すタイミングは、11月に入ったあたりから15日の間で余裕を持って渡すとよいでしょう。
直接渡すのが難しい場合は、現金書留にて郵送も可能です。
一言メッセージや手紙を添えると、丁寧な印象を相手に与えますよ。
七五三は、11月15日を目安に神社にお参りをするのが一般的です。
お祝いを渡すタイミングは、11月に入ったあたりから15日の間で余裕を持って渡すとよいでしょう。
直接渡すのが難しい場合は、現金書留にて郵送も可能です。
一言メッセージや手紙を添えると、丁寧な印象を相手に与えますよ。
お祝いを撮影やお着物の費用として渡したいという方は
早い目にそれとなくスケジュールなどを聞いておくといいでしょう。
七五三の記念撮影はお参りの当日ではなく、前撮りが主流になってきています。
早い方は年明けから七五三の情報収集を行う方も。
何を準備する?七五三のお祝いに必要なものリスト
七五三では、衣装、記念撮影の予約、参拝の初穂料、御祈祷の予約、食事会の準備、そしてお祝い返し(内祝い)などを事前に用意しておくことが大切です。
服装について
男の子のおすすめ衣装:
1.羽織袴スタイル
伝統的な和装で、3歳・5歳どちらも人気。3歳さんには着付けが手軽にでき、体への締め付けの軽減もできる被布スタイルもおすすめです。
2.スーツスタイル
洋装派におすすめ。ベストや蝶ネクタイ付きのフォーマルスーツでスマートに。
女の子のおすすめ衣装
1.被布セット
3歳の女の子向け。着物の上に被布(ベストのようなもの)を重ねる可愛らしいスタイル。着付けやすく、着崩れもし難いので
2.帯着物スタイル
7歳では帯を締める着物がおすすめ。帯や飾りで自分好みにアレンジできるので、お子さんと一緒に選んでみるのも楽しいです。
両親の服装とマナー
両親は子どもの服装より派手になりすぎないことが大切です。父親はスーツ、母親は控えめなフォーマルワンピースや訪問着がおすすめ。露出や派手な柄は避け、落ち着いた装いを心がけましょう。
七五三衣装のレンタルか購入か?
七五三の衣装を選ぶ際、レンタルと購入で迷う方は多いでしょう。それぞれに特徴があり、ご家庭の状況や希望に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。以下に、レンタルと購入それぞれのメリット・デメリットをまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
レンタル | ・価格が手頃 ・最新デザインが豊富 ・クリーニングや保管の手間が不要 | ・サイズやデザインが限られる ・人気の時期は予約が取りづらい |
購入 | ・撮影・記念として手元に残せる ・きょうだいや親戚で繰り返し使える | ・費用が高めになる ・長期保管のスペースやメンテナンスが必要 |
レンタルはコストを抑えたい場合や、管理の手間を省きたい方におすすめ。購入は記念として残したい方や、下の子の着用を見越している方に向いています。それぞれのライフスタイルに合わせて選びましょう。
記念撮影について
七五三の記念撮影は、子どもの成長をカタチに残し、子どもにとっても思い出がより深くなるのでおすすめです。撮影にはスタジオ撮影とロケーション撮影の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあります。家族の希望や予算、撮影したいイメージに合わせて検討するとよいでしょう。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
スタジオ撮影 | プロの機材と技術/衣装や小物が豊富/天候に左右されない | シーズンは混み合う |
ロケーション撮影 | 自然光で開放的な雰囲気/思い出の場所で撮れる | 天候に左右される/撮影許可などの手配が大変 |
スタジオ撮影のおすすめポイント
スタジオは天候に左右されず、プロのヘアメイクや着付けも一括で頼めるのが魅力。セットが充実しているので、子どもが楽しみながら自然な表情を見せてくれるのも利点です。
スタジオキャラットではたくさんの衣装や今どきでかわいいスタジオセットをご用意しています。楽しい撮影でお子さんの自然な笑顔や表情が残せるとご好評いただいています。また、撮影データがたくさん付いてくるプランや、アルバムなどの商品も充実しているので、残したいイメージや予算に合わせて写真を残せます。
両親が撮影する際のポイント
屋内で撮影する場合は自然光が入る場所で、背景をシンプルにすると写真映えします。子どもがリラックスできる環境を整え、連写モードでシャッターチャンスを逃さないのがコツです。支度の風景や、お子さんの何気ないふとした瞬間を捉えると、写真にストーリーが生まれ、より思い出深い一日になります。また、家族みんなの写真を残すために三脚を用意しておくと便利です。
お参りについて
参拝する神社は、氏神様(地元の神社)や歴史ある有名神社が人気です。アクセスのしやすさや混雑具合も考慮しましょう。初穂料は5000~1万円が一般的で、のし袋に包んで納めます。お参りの際は、手水で清めてから拝殿し、静かに祈願するのがマナーです。
お祝いの食事について
自宅での食事はリラックスでき、周りの目を気にせず、ゆったりと食事ができます。しかし、準備と片付けの負担があります。
外食は特別感が出て、ママの負担も減らせます。一日のスケジュールをしっかりたて、余裕をもって食事の予約をしましょう。
お祝い膳として、鯛の姿焼きや赤飯、お吸い物、ちらし寿司などが定番ですが、決まりはありませんので、家族やお子さんが好きなものを用意するのもいいでしょう。
七五三のお祝い金の相場
七五三にお祝い金を渡す場合、七五三を迎えるお子さんとの関係によって金額は異なります。
- 祖父母の場合
- 親戚の場合
- 親しい友人や知人の場合
こちらの3パターンでそれぞれ説明します。
祖父母の場合1万円から3万円
祖父母から孫にお祝い金を渡す場合、1万円から3万円が一般的に多いです。
お祝い金のみを渡すことや贈り物とあわせて渡すこともあるので、金額には多少の差があります。
また、お祝い金という形ではなく、晴れ着などをお祝いとして渡すことも。
相場はあくまでも目安であり、お祝いの形はそれぞれ。
お祝いしてくださる方の気持ちを大切にしましょう。
親戚の場合5,000円から1万円
親戚の場合、お祝い金を渡さないこともありますが、叔父や叔母などの親戚がお祝い金を送る場合、5000円から1万円が相場です。
お祝い金ではなく、絵本やおもちゃ、お菓子など子どもが喜ぶものを送ることも多いです。
以前自分の子どもに七五三のお祝いをいただいている場合は、こちらもお祝いを渡すのがマナーです。
覚えておきましょうね。
親しい友人や知人の場合3000円から5000円
親しい友人や知人のお子さんにお祝い金を送る場合、3000円から5000円という方が多いです。
本来七五三は、家族でおこなうお祝い事なので、必ずしもお祝いを渡す必要はありません。
こちらがどうしてもお祝いしたい場合や以前お祝いをいただいている場合には、渡すとよいでしょう
七五三のお祝いはお金ではなくプレゼントを渡すことも
「お祝いでお金を渡すのは、相手に気を遣わせるかもしれない・・・」と考えてしまう方もいらっしゃいますよね。
そのような時は、お金ではなくプレゼントという形で贈ることもできます。
- お菓子
- おもちゃ
- 洋服
- 絵本
- 文房具
- 図書カード
- 写真館での記念撮影
などが選ばれやすいプレゼントです。
購入する前に、お子さんの欲しいものや趣味、洋服の系統やサイズを聞いておくと安心ですよ。
七五三のお祝い金を渡す際に準備するべきもの
七五三のお祝い金を渡す際に必要なものは以下の通りです。
- ご祝儀袋
- 毛筆または筆ペン
- 新札のお金
ご祝儀袋は、お祝い事にあったものをきちんと選びましょう。
のし袋を書く際は、ボールペンや名前ペンはNG。
本来であれば、毛筆で書くのが好ましいですが、難しい場合は筆ペンでも代用可能です。
お祝い事なので、相手に失礼がないようにお札は新札を用意しておきましょう。
七五三でのご祝儀袋の書き方
七五三でのご祝儀袋の書き方をご紹介します。
表書き
のし袋の上段に、「祝七五三」「七五三御祝い」と書きます。
この場合だと、どの年齢の七五三お祝いにも使用可能です。
お子さんの年齢がわかっている場合は、
- 3歳・・・「御髪置御祝」「祝 御髪置」「賀御髪置」
- 5歳・・・「御袴着御祝」「祝 御袴着」「賀御袴着」
- 7歳・・・「御帯解御祝」「祝 御帯解」「賀御帯解」
など、それぞれの由来に基づいて表記すると、丁寧にお祝いの気持ちが伝えられます。
下段には、送り主の氏名を記載しましょう。
内袋
内袋の表の中央には、送る金額を大字(だいじ)で記入します。
- 一・・・壱
- 二・・・弍
- 三・・・参
- 四・・・肆
- 五・・・伍
- 千・・・阡
- 万・・・萬
裏面の左下には、送り主の住所と氏名を記載しましょう。
覚えておこう!七五三でのご祝儀袋のマナー
七五三でのご祝儀袋マナーについてお伝えします。
- 水引は紅白の蝶結びのものを選ぶ
- お祝い事で注意する金額の数字を知っておく
- お子さんが複数いる場合はそれぞれのし袋を分ける
水引は紅白の蝶結びのものを選ぶ
お祝いに使用できる水引はいくつか種類がありますが、七五三では紅白の蝶結びのものを選びましょう。
紅白の蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、何度でも繰り返してもおめでたいお祝いやお礼の時に使用します。
また、結婚式の時に使用する結び切りの水引は、「二度と繰り返さない」お祝いの時に使うので、間違えないように注意しましょう。
お祝い事で注意する金額の数字を知っておく
お祝い金の相場は先ほどお伝えしましたが、お祝い事では避けるべき数字の金額があります。
- 4・・・死を連想させる
- 9・・・苦に通じる
この2つの数字は、縁起が悪いとされているので注意が必要です。
吉とされている「奇数」の金額を包むとよいでしょう。
お子さんが複数いる場合はそれぞれのし袋を分ける
兄弟などで、七五三のお祝いをするお子さんが複数いる場合、のし袋はそれぞれ分けるのがマナーです。
個々に包み、ひとりひとりをお祝いしてあげましょう。
七五三のお祝い返しの金額はどれくらいがよい?
お返しはいただいた金額の半額から3分の1が相場です。
いただいたお祝いより高価なものを贈ることやお返しの金額があまりにも低すぎる場合、相手に失礼に当たるので気をつけましょう。
また、送るタイミングは、あまりにも遅いのはよくありません。
遅くても2週間以内を目安に送りましょう。
お礼状もあわせて送ると、こちらの感謝の気持ちもより伝わります。
七五三のお祝い返しの品の選び方
七五三のお祝い返しで向いていない品物がいくつかあります。
- ガラスや陶器でできたもの・・・壊れやすい、割れやすいため
- ハサミや刃物・・・縁が切れることが連想される
- ハンカチ・・・別れをイメージさせる
- 櫛・・・「苦」「死」が連想される
上記の品物は、不吉なことを連想させてしまうため、縁起が悪いとされているので注意しましょう。
引き続き、相手に応じておすすめできるお祝い返しの品を紹介します。
親しい友人や親戚の場合
親しい友人や親戚にお祝い返しをする場合、お菓子やタオルなどの消耗品がおすすめです。
お菓子などの食品は好みがあるため、万人受けしやすいものを選ぶと失敗しにくいですよ。
また、賞味期限もあまり短すぎるものは避けましょう。
タオルや石鹸は毎日使用するものなので、使い勝手がよく喜ばれやすいです。
どうしても品物が思い浮かばない場合、カタログギフトを送ってもよいでしょう。
祖父母の場合
祖父母の場合、お祝い返しはいらない!と言われるケースも多いです。
実際に祖父母へのお返しは、お食事会に招待や、遠方から来てくれるのであれば宿泊費や交通費を負担するというご家庭も。
「でも、何か形の残るお祝い返しがしたい・・・」
そんなときは、写真をプレゼントするのはいかがでしょうか?
写真スタジオで撮影した写真をフレームに入れてプレゼントすると、いつでもお孫さんの姿を眺められるので、遠方に住んでいても身近に感じられます。
また、会える距離であれば、記念に一緒にスタジオで撮影がおすすめです!
一緒に写真を撮る機会もあまりないので喜ばれること間違いなしです。
みんなで一緒に撮った写真はずっと大切に残りますよ。
お孫さんと一緒の体験こそが、おじいちゃんおばあちゃんにとって何よりのお祝い返しとなるでしょう。
まとめ
七五三のお祝いを贈る側といただく側で、それぞれマナーを知っておきましょう。
お祝い金の相場は、あくまで目安なので、気持ちを1番大切にしてください。
七五三は、お子さんが主役の行事です。
みんなでお子さんの健やかな健康をお祈りしましょうね。
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再編集:2025年5月7日