七五三を撮ろう
2022-10-07

七五三の服装マナー完全ガイド!子供と両親の選び方

七五三の服装マナー完全ガイド!子供と両親の選び方

子供が成長していることを祝う行事“七五三”。神社にお参りに行くとき、「親は何を着たらいいの? 子供にあわせて着物? 洋服?」と悩む人も多いですよね。子供の着物の選び方と両親の服装のおススメをお伝えします。



そもそもで七五三ってどんな行事?


七五三とは、平安時代ごろから始まった子どもの7歳、5歳、3歳の節目を祝う行事です。昔は、子どもの死亡率が高く、この年齢まで無事に育ったことをお祝いしていました。お祝いする年齢によって、意味は異なってきます。地域によっては、3歳は女の子だけがお祝いする場合があります。



  • 3歳→「髪置き」(男女) 江戸時代ごろまでの子どもは、3歳まで髪を剃っていたため、髪を伸ばし始める儀式のこと。

  • 5歳→「袴着」(男)  子どもが5歳に成長すると、大人のように袴を着ることをお祝いしていました。江戸時代ごろから男の子だけの風習に。

  • 7歳→「帯解き」(女) 鎌倉時代から子どもが7歳になると着物を着るときに帯を結べるようになったことをお祝いしていました。


七五三の準備スケジュール


七五三は、子どもの成長を祝う大切なですが、「何から準備すればいいの?」「いつまでに何をすべき?」と悩むママ・パパも多いのではないでしょうか。
七五三の準備を始めるベストな時期や、時期別にやるべきことを徹底解説。写真撮影や衣装選び、神社への予約など、抜け漏れなく計画的に進められるスケジュールをご紹介します。


スケジュール一例(11月中旬に七五三参りをする場合)


■ 3ヶ月前(8月中旬〜9月初旬)
・ ご祈祷・参拝の予約
・ 衣装の選定・予約(レンタル/購入)
・ 美容室・着付けの予約
・ 撮影スタジオ・カメラマンの予約
■ 2ヶ月前(9月中旬〜10月初旬)
・前撮り写真の撮影
・家族の服装決定
・撮影・参拝当日のスケジュール調整
■ 1ヶ月前(10月中旬〜11月初旬)
・ 衣装の試着・サイズ確認
・ 撮影小物・参拝グッズの準備
・ 当日の持ち物リスト作成
・ 最終確認と家族全体への共有
■ 当日(11月中旬頃)
・ 着付け・ヘアセット
・ 神社でのご祈祷と記念撮影
・ 会食やお祝いの時間を設ける



七五三の準備に関する注意点


• 早期予約が成功のカギ
→ 写真スタジオ・神社・美容室・衣装レンタルは、2〜3ヶ月前までの予約が理想的です。
• 衣装は試着してから予約が安心
→ 特に着物や草履は、実際のサイズ感・着心地やイメージと合っているかの確認をしておくと安心です
• 写真撮影と参拝を別日に分けると子どもが疲れにくい
→ 一日で詰め込むと子どもがぐずりやすいため、前撮り+参拝日というスケジュールが最もスムーズです。
• 当日の持ち物をリストアップして準備
→ 初穂料、替えの衣服、ティッシュやおやつなど、細かいものも含めて「持ち物チェックリスト」を作成しましょう。
• 家族全員の服装に統一感を持たせる
→ 子どもが主役であることを意識し、親は落ち着いた色・フォーマル寄りの装いで写真映えを意識しましょう。


子どもの衣装、選び方のポイントは?


3歳の衣装選びのポイント


まだまだ体も小さいので、軽く着心地の良い着物が最適。着物の柄は古典的なものが人気のようです。お子さんの好みの色を着せてあげるのも◎。また、特徴的なのが着物の上から着る被布(ひふ)です。大人と同じ帯では苦しいので、薄く柔らかい生地でできている兵児帯(へこおび)を使うのが一般的です。男の子の場合は、被布(ひふ)と羽織袴(はおりはかま)のどちらをセレクトしてもOKです。


七五三服装
七五三服装

5歳の男の子の衣装選びのポイント:袴と着物の選び方


基本は、「着物」「袴」「羽織」の3つ。袴を履く正式な儀式です。この儀式を経て、男の子から少年の仲間入りをしたと言われています。3歳より大きくなったとはいえ、やんちゃ盛りの男の子。3歳の子と同様に、着心地が良いものを選んであげるようにしましょう。


七五三服装


<選び方のポイント>
:動きやすさを重視し、丈が長すぎないものを選びましょう。くるぶしあたりまでの長さがベストです。
着物:肩上げ済みでサイズが合っているものを。袖口は手首の内側のぐりぐりまでが目安です。
羽織:着物のサイズと合ったものを選びましょう。

伝統的な色柄の例としては、黒や紺を基調に、鷹や兜、松竹梅の柄が人気。金や銀の刺繍が入るとより格式高い印象になります。袴は縞模様と合わせるのが定番ですが、着物の色や柄と合わせてコーディネートしましょう。


7歳の衣装選びのポイント – 帯結びと振袖の選び方


7歳になるとひも付きの着物から正式な帯を締める着物を着ることになります。帯を結ぶことで、一人前と認められることに。


七五三服装


■ 帯の種類

• 手結び帯
  → 長さのある紐状の一本の帯を様々な形に結ぶことができる帯です。体型に合わせて結ぶことができ、着崩れしにくい特徴がある一方、着付けに慣れていないとかえって着崩れしてしまったり、着付けに時間がかかったりする場合もあります。
• 作り帯(付け帯)
  → 簡易的に装着できる帯で、見た目は豪華でも着付けがしやすいため、動きやすさや負担軽減を重視する場合に人気です。
• 名古屋帯(なごやおび)
  → 少し軽めで短めの帯。略式の印象が強くなります。


■ 柄の選び方


• 古典柄:鞠、桜、蝶、扇、御所車など、吉祥文様が定番。上品で格式高く、親世代にも人気。
• 現代柄:モダンな柄はインパクトがあり、くすみ系の色合いでシンプルなデザインの着物も人気です。


■ 着付けのポイント

• 帯の位置は高めにし、背中で結びの形が綺麗に出るよう調整します。
• 長時間着用を考慮し、帯の締め具合は苦しくなく、緩すぎないバランスが大切です。
• 腰紐のは腰骨のすぐ上で結ぶと苦しくなく、しっかりと結ぶことができます。
• 肩上げや腰上げなどの処理も忘れずに行い、成長に合わせたサイズ感を確保しましょう。

正式な帯締めスタイルは7歳ならではの晴れ姿です。動きやすさと美しさを両立するために、着付けの事前リハーサルもおすすめです。



七五三の両親の服装と選び方のポイント


七五三はお子さまが主役の大切な行事。両親の服装も、主役を引き立てる控えめで上品なものを選びましょう。和装なら訪問着や紋付きで格式を意識し、洋装なら落ち着いた色味のスーツやワンピースがおすすめです。家族全体の統一感があると写真映えもアップ。調和を意識したコーディネートが理想的です。和洋ミックスもOKですが、色味や格を合わせるのがポイント。TPOにふさわしい装いを心がけましょう。
家族の思い出をより素敵に残すために、服装選びも大切にしましょう。


<家族写真の服装例>

● 和装スタイルの家族写真(統一感重視)


七五三服装

  • 子ども:着物

  • ママ:訪問着

  • パパ:グレーの紋付き羽織袴


→ 和装で統一することで、格式ある一体感が生まれます。写真映えも抜群で、記念に残る1枚に。

● 洋装スタイルの家族写真


七五三服装

  • 子ども:着物

  • ママ:ダークネイビーの膝下ワンピーススーツ+シンプルなコサージュ

  • パパ:ダークネイビーのスーツ+グレーのボーダーネクタイ


→ 子どもの和装を引き立てるために、親はシンプルな洋装で。ナチュラルな雰囲気の写真に仕上がります。

いずれのスタイルでも、家族の服装に統一感やトーンのバランスを持たせることが大切です。七五三の思い出を写真として美しく残すためにも、服装選びにはひと工夫加えてみましょう。


母親の和装時の着物の選び方


主役の華やかさを引き立てるため、淡い色味や落ち着いた柄を選ぶと上品な印象に。親子で季節感や色味に統一感があると、写真でも美しく映えます。
• 訪問着や色無地が一般的(袋帯を合わせる)
• 色柄は控えめにし、子供より目立たないカラーを選ぶ
• 黒留袖・色留袖は格式が高すぎるため避ける
• 小紋や紬などのカジュアル着物は避ける


母親の和装コーディネート例


子供の着物の色味に合わせて、ブルー系の着物で統一感をアップさせたり、さりげなく帯どめでアクセントカラーをリンクさせたりするとこなれ感がでます。



母親の洋装時の服の選び方


華やかさと上品さを意識し、子どもよりも目立たない服装を。黒やネイビー、ベージュといったシックな色合いのワンピースやセットアップ、スーツといったセミフォーマルがおすすめ。スカートは、ひざが出ない丈のものセレクト。まだまだ小さなお子さんのイベントなので、荷物が多いことや抱っこすることなどを考えてパンツスーツもオススメです。その場合でも、ビジネススーツではなくセレモニースーツを選ぶと良いでしょう。また、肌の露出はさけ、暑い季節であってもノースリーブではなく、袖のある服装を心がけましょう。
• 清楚で上品なワンピースやセットアップスーツが基本
• ベージュ・ネイビー・グレーなど落ち着いた色味がおすすめ
• 肩の出るデザインや過度なアクセサリーは控える
• フォーマルなパンプスを選び、ストッキングはベージュが無難。


母親の洋装コーディネート例



例1:襟がワンポイントになるブラックのワンピーススタイルに明るいベージュのパンプスとバッグを合わせてエレガントに。

例2:シンプルな黒いワンピースで。黒いバッグを合わせてスッキリとした印象に。黒一色でまとめて、主役の着物を引きたてるのもあり!

例3:ハンサムなネイビーのパンツスーツに女性らしい印象のボウタイブラウスを合わせたコーデ。スラっとした雰囲気に。

例4:トレンドのジレを取り入れ、パンツルックで動きやすさを重視しつつ、きちんと感の出るコーデで。



父親の和装時の着物の選び方



パパが和装の場合は、羽織袴をセレクトするようにしましょう。ただし、結婚式で着るような黒紋付きの羽織袴は主役と同格になってしまい仰々しくなってしまうので避けるようにして。また、普段着のように着るウールの着物はカジュアルすぎるのでNGです。ママ同様に主役である子どもよりも目立たないようにシックな色味を選ぶようにしましょう。
• 羽織袴やシンプルな色無地で子どもと雰囲気を合わせる
• 地味すぎず、かといって華美にならないようバランスを意識
• 足袋や草履までしっかりと揃えるのがマナー


父親の和装コーディネート例


例:家族全員が着物でお参りに!両親は無地の着物で主役の子供を引き立てよう



父親の洋装時の服の選び方


お祝いの場であることを忘れずに、きちんと感と清潔感を意識した服装で。スーツはビジネス用でもフォーマル用でもどちらでも大丈夫! スーツがダークカラーであればシャツは明るい色でネクタイで華やかさをプラスするのがオススメです。
• ダークカラーのスーツ(ブラック・ネイビー・チャコールグレーなど)
• ワイシャツは白または淡色、ネクタイは無地や控えめな柄
• スニーカーやサンダルなどは避け、革靴で統一感を出す


父親の洋装コーディネート例


例:ママと息子くんは着物。パパと娘ちゃんは洋装で。主役の兄妹が小さい場合、ママが着物ならパパは洋装にすると抱っこするときも安心です。



七五三当日の例スケジュール例












































時間帯 内容 所要時間目安
6:30〜8:00 起床・朝食・身支度 約1時間30分
8:00~8:30 美容室や写真館へ移動 約30分
8:30〜10:00 着付け・ヘアセット 約1時間30分
10:00〜10:30 神社へ移動 約30分
10:30〜11:30 お参り・ご祈祷 約1時間
11:30〜12:30 写真撮影(スタジオorロケ) 約1時間
12:30〜13:00 会食の場所へ移動 約30分
13:00~15:00 食事(外食や会食) 約2時間


七五三当日は、着付けやヘアセットに時間がかかるため、余裕をもって早めの行動がカギ。移動や祈祷の待ち時間も考慮して、スムーズなスケジュールを組むのがおすすめです。撮影はお参り前後どちらでもOKですが、子どもが疲れる前の午前中が理想的です。



お祝いの場であることを忘れずに、きちんと感と清潔感を意識した服装で。スーツはビジネス用でもフォーマル用でもどちらでも大丈夫! スーツがダークカラーであればシャツは明るい色でネクタイを選び、華やかさをプラスするのがオススメです。

お詣りと記念写真は分けたほうがベター


七五三家族撮影


七五三当日は、朝から準備をして神社に行くだけでも小さい子どもにとってはものすごく負担に。せっかく可愛い恰好をしていてもグズグズの機嫌で撮影ができないということも考えられます。なので、家族そろっての記念写真を撮る日と分けたほうがオススメ。別の日に写真館を予約して、子どものベストショットを撮ってあげて!



お詣りの時に、神社での出張撮影ももちろん可能です


七五三服装

七五三詣で当日の様子や雰囲気を重視したいなら、出張カメラマンを依頼して神社で撮ってもらうのというテクも。疲れてぐずっているところや、着慣れない着物にて手こずっているところなど、普段と違う表情を写真に残すこともできます。
• 自然光を活かした写真が撮れる
 柔らかな自然光で、肌なじみの良い明るくナチュラルな仕上がりに。特に午前中は光がきれいでおすすめです。
• 本殿や鳥居など、日本の伝統美を背景に
 朱塗りの鳥居や石畳、本殿など、和装との相性抜群の背景で、格式ある写真が残せます。
• 子どもの自然な表情を引き出せる
 屋外でのびのびとした撮影は、スタジオよりもリラックスでき、笑顔や仕草も自然体に。
• お参りの流れで無理なく撮影できる
 ご祈祷前後や待ち時間を活かして撮影でき、イベント全体を思い出として記録できます。
• 家族写真も自然な雰囲気に
 歩きながらのカットや、手をつないだ後ろ姿など、動きのある家族写真が残せます。
出張撮影は、七五三という特別な一日を“そのまま”残せるのが大きな魅力です。



七五三の写真撮影はスタジオキャラットへ

スタジオキャラット

再編集:2025年4月16日


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