日本の伝統行事
2025-03-21

お宮参り 夏の服装はこれだ!プロが教える快適な暑さ対策とコツ

お宮参り 夏の服装はこれだ!プロが教える快適な暑さ対策とコツ

お宮参りは生後30日前後に赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願う伝統行事です。お宮参りの季節は、赤ちゃんの生まれ月によって違ってきます。5月~8月生まれの赤ちゃんは暑い時期にお宮参りを迎えます。
夏のお宮参りは暑さが気になるところです。お参りの時期は赤ちゃんやママの体調を最優先に考え、時期をずらしても問題はありません。しかし、夏にお参りに行かれる場合は、赤ちゃんやご家族が快適に過ごすために、適切な服装や暑さ対策が欠かせません。
本記事では、夏のお宮参りに最適な赤ちゃんの服装、ママ・パパ・祖父母の服装マナー、暑さ対策、持ち物リストなどを詳しくご紹介します。これからお宮参りを迎えるご家族の参考になれば幸いです。


夏のお宮参り|赤ちゃんの服装選びのポイント


夏のお宮参りでは、赤ちゃんの体温調節が重要なポイントです。
生後1か月前後の赤ちゃんは、体温調節機能が未発達であり、自分で適切な体温を保つことが難しいとされています。また、赤ちゃんは大人よりも体温が高く、汗をかきやすいため、暑さ対策をしっかり行う必要があります。



  • 通気性の良い素材:ガーゼやコットンなど、吸湿性が高く、通気性に優れた素材を選びましょう。

  • 重ね着の工夫:肌着の上にベビードレスや祝い着を羽織ることで、状況に応じて調節しやすくなります。

  • 汗対策を考慮:汗取りパッドやガーゼを準備し、汗をかいたらすぐに拭けるようにしましょう。

  • 紫外線や熱中症対策:直射日光を避けるために、通気性の良い帽子や日傘を用意しましょう。


赤ちゃんの体温調節に最適な素材選び


宮参り夏

赤ちゃんに着せる祝い着やベビードレスの素材選びは、快適さに直結します。

祝い着にはオールシーズン用の裏地のついた「袷(あわせ)」仕立てと裏地を付けない夏専用の「絽(ろ)」の生地で仕立てたものがあります。
絽は透かし模様が施されており、通気性が良く、薄くて軽いのが特徴です。
素材は絹が主流ですが、ポリエステル製もあります。

裏地のついたオールシーズン用の祝い着を着用する場合でも、着物の下の襦袢を外して、薄めのベビードレスやロンパースの上から着物だけを掛けると、涼しく着ることができます

ベビードレスやロンパースなど洋服でお参りされる場合は、薄めの生地で通気性や吸湿性のよいガーゼや綿の素材のものを選ぶと快適に過ごせます。
ご祈祷の際や移動時など、エアコン対策で、すぐに調節できるよう薄い素材のおくるみや小さめのタオルケットを持っておくと安心です。


祝着(のしめ)の着せ方と暑さ対策



夏の暑い気候の場合は着物の中に着るもので調節しましょう。
 1. 通気性の良い肌着を着せる
  薄手のガーゼ素材で袖や丈が短いものがベスト
 2. ベビードレス、またはロンパースを重ねる
  汗をかきやすいため、吸湿性の高いものを選ぶ。
 3. 祝い着を羽織る
  神社にお参りしたときや、撮影タイムだけなど、必要な時だけ着用するようにしましょう

羽織り方は以下の通りです。
 ・赤ちゃんを横向きに抱っこする
 ・赤ちゃんの頭と反対側の肩に祝着の紐を掛ける
 ・赤ちゃんの頭側の抱っこしている腕に祝着の紐を持ってくる
 ・抱っこしている人の背中で蝶結びをする


暑さ対策のポイント



  • 日陰で待機する

  • 涼しい室内で祝い着を着せ、屋外では軽装にする

  • こまめに水分補給をする(母乳やミルク)


宮参り夏

暑い日でも快適な肌着とベビードレスの組み合わせ



夏のお宮参りでは、肌着とベビードレスの素材を工夫することで赤ちゃんも快適に過ごせます。
【おすすめの素材】
 • 肌着:ガーゼ、オーガニックコットン
  吸湿性・速乾性が高く、肌触りもいいため、赤ちゃんの肌着にぴったりです。
 • ベビードレス:綿100%、天竺、メッシュ素材、フライス生地
  薄手の生地で、通気性のよいものを選びましょう。
【コーディネート例】
 • 短肌着+ベビードレス+祝着
  定番のコーディネートです。
  熱がこもらないように、祝着は祈祷や写真撮影時のみ羽織るようにするといいでしょう。
 • 短肌着+薄手のロンパース+ベビードレス
  ベビードレスは白いものを選ぶと快適に過ごせます。

赤ちゃんは汗っかきです。汗を吸い取ってくれる肌着は必ず着せるようにしましょう。
また、替えの肌着を持っておくと安心です。


夏のお宮参り|ママの服装マナー


出産後のママは体調が万全ではありません。ホルモンバランスの変化により、出産前に比べると体温調節がしにくくなります。赤ちゃんと同様にママも夏の暑さから守る服装を選ぶ必要があります。
また、神社でのお参りには露出は避け、フォーマルな服装がベストです。夏のフォーマルな装いについて、和装や洋装、素材などにも触れ、詳しく説明していきます。

ママの服装は、フォーマルさと快適さの両立が大切です。


















服装 メリット デメリット
洋装(ワンピースやスーツ) 動きやすく、授乳しやすい 特になし
着物(夏用) 格式が高く、写真映えする 着付けが大変、暑い


洋装で参拝するなら?おしゃれで快適なワンピース選び


お宮参りの洋装でおすすめなのは、上品でありながら快適に過ごせるワンピーススタイルです。
夏の暑い時期は、通気性の良いリネンやコットンなどの素材を選ぶと快適に過ごせます。上品さや動きやすさも考慮して膝下の丈のものを選ぶと安心です。

また、母乳を上げる際に便利なのは授乳口付きのデザインのワンピースです。フォーマルなデザインもたくさん販売されています。授乳口付きでなくても、胸のあたりがボタンで開け閉めできるようなデザインを選ぶとストレスなく授乳ができるのでおすすめです。

ジャケットやボレロなどを、ワンピースの上に着用すると、冷房対策やフォーマル感を出すことができます。

色はダークな色合いより、明るめの色を選ぶとお祝い感や爽やかなイメージになります。

靴はつま先が出るサンダルやミュールは避け、赤ちゃんの安全も考えて、ヒールの低いパンプスがいいでしょう。

アクセサリーはパールのネックレスや小ぶりのイヤリングがおすすめです。


宮参り夏

夏のお宮参り用ママ着物の選び方


夏に着物を着る場合、通気性の良い絽(ろ)や麻、紗(しゃ)の素材の着物がおすすめです。
絽(ろ)とは、「からみ織り」という目を大きく織る技法により、通気性が良く、シースルーのような透け感が涼しげで、フォーマルでも使用できる着物です。帯や長襦袢にも使用されます。

淡い色や明るい色を選ぶと涼しげな印象になり、帯や帯締め、帯揚げなども夏仕様のものを選ぶと季節と合っておしゃれな着こなしになります。


夏のお宮参り|パパの服装マナー


お宮参りの際、パパの服装は清潔感があり、格式を意識したものを選ぶようにしましょう。しかし、夏の暑さを考えると、快適に過ごせるものがおすすめ。快適さを求めるとカジュアルになりすぎるので注意が必要です。涼しいからといってサンダルやハーフパンツは避けましょう。
靴やネクタイなどの小物も夏らしい素材やや重たくならない色合いを選ぶと、季節感のかるおしゃれなコーディネートになります。
パパの服装もフォーマルさと快適さのバランスが重要です。


夏用スーツの選び方と着こなしのコツ


スーツを選ぶ場合は、通気性の良いサマースーツが理想的です。色はネイビーやグレー、ベージュなど少し明るいトーンを選び、暑さを和らげるよう工夫しましょう。

ネクタイは必須ではありませんが、ノーネクタイでも清潔感が出るようにボタンダウンシャツを選ぶと、きちんとした印象になります。
シャツの色は白や淡いブルーが好まれ、派手な柄やカジュアルすぎるデザインは避けた方が無難です。

フォーマル感を少し抑えたスタイルとして、ジャケットにスラックスを合わせるスタイルもおすすめです。暑い日にはジャケットを脱いでも上品に見えるよう、シンプルな襟付きシャツを選ぶと良いでしょう。
足元にも注意が必要です。サンダルやスニーカーは避け、黒や茶色の革靴を選ぶことで全体の印象が引き締まります。また、靴下の色もスーツやパンツに合わせ、派手なデザインは避けることで、全体のバランスが整います。

お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を祈る特別な儀式です。パパの服装も家族の雰囲気に合わせ、フォーマルと快適さを両立させた装いを心がけましょう。


夏のお宮参り|祖父母・親族の服装は?


おじいちゃん、おばあちゃんにとって、お孫さんのお宮参りは嬉しく大切な行事です。
お宮参りに参加する際のマナーを改めて確認しておきたいという方も多いのではないでしょうか。服装は夏の暑さを考慮し、フォーマルと快適さのバランスを取った装いが求められます。また、赤ちゃんのパパやママ、双方の祖父母とのバランスも大切です。かっちりとした正装でいくのか、ややカジュアルなフォーマルで行くのか、両家で服装の格を合わせることを意識し、事前に相談しておくと安心です。


祖父母に相応しい服装とマナー


祖父は軽やかなサマースーツやジャケットスタイルを選ぶのが理想的です。薄手で明るいネイビーやグレーなど落ち着いた色合いのスーツに、通気性の良いリネンやコットンのシャツを合わせることで、暑さ対策をしつつ格式を保つことができます。
ネクタイは必須ではありませんが、着用する場合は淡い色や控えめな柄を選ぶと、爽やかで上品な印象になります。靴は革靴を基本とし、軽やかなデザインを選ぶのもよいでしょう。

祖母の服装は、和装の場合、昔は黒留袖が主流でしたが、現代においては訪問着が一般的です。赤ちゃんやママよりも目立つような派手な色味は避けるようにしましょう。暑い時期のお宮参りでは淡い、爽やかな色味や、夏をイメージした柄を選ぶとおしゃれです。

洋装の場合、薄手のスーツや落ち着いたワンピースが適しています。特にリネンやコットンや柔らかいツヤのあるリヨセルやレーヨンのような軽やかな素材を選ぶことで、暑い日でも快適に過ごせます。
色味はベージュやネイビー、パステルカラーなど上品で柔らかい印象のものを選ぶと、格式を保ちつつ爽やかな雰囲気を演出できます。羽織ものとして薄手のカーディガンやショールを持参すれば、冷房対策としても役立ちます。
親族の服装についても、主役である赤ちゃんやご両親の服装に合わせ、フォーマル感を意識しながらも快適に過ごせるものを選びましょう。

関連記事:「祖父母がお宮参りに参加する際の服装は?選び方や注意点、年代別・季節別の服装のポイントを解説」


夏のお宮参りの暑さ対策とは?


赤ちゃんは体温調節が未熟なため、大人以上に暑さの影響を受けやすく、注意が必要です。夏のお宮参りでは、厳しい暑さの中で赤ちゃんや家族全員が快適に過ごせるような対策が欠かせません。近年の猛暑で熱中症も心配です。生後1か月ごろの赤ちゃんは体内に熱がこもりやすく、脱水症状や熱中症につながるリスクも高くなります。ここでは熱中症の対処法について詳しく説明し、暑さ対策グッズの紹介をします。


赤ちゃんを熱中症から守る方法


まず、参拝の時間帯を工夫することが重要です。比較的気温が低い朝早くに行くことで、炎天下での負担を軽減できます。
また、神社によっては日陰が少ない場所もあるため、日傘や帽子を活用し直射日光を避ける工夫も効果的です。
赤ちゃんの服装は、通気性の良い素材を選び、重ね着を最小限に抑えることがポイントです。吸湿性の高い綿やガーゼ素材の肌着を着せ、祝着を羽織る際には短時間の着用を心掛けると良いでしょう。
また、こまめに涼しい場所で休憩を取り、必要に応じて服を調整することで、快適に過ごせます。
熱中症を防ぐためには、こまめな水分補給が欠かせません。まだ母乳やミルクが主な栄養源の赤ちゃんは、普段よりも授乳の回数を増やすことで水分補給を行いましょう。家族も忘れずに水分補給を行い、熱中症にならないよう注意しましょう。


必携の暑さ対策グッズ


暑さ対策グッズを活用するのもおすすめです。冷却シートや保冷剤をガーゼで包み、ベビーカーに置くことで体温の上昇を防ぐことができます。
また、携帯用の扇風機やうちわを使用して、風を当ててあげると涼しさを感じやすくなります。ただし、冷やしすぎると体温が下がりすぎてしまうため、適度な温度調整を意識しましょう。
日差しが強い場所では日傘やUVカットのケープなどがあると便利です。
参拝後は、無理に長時間外にいることを避け、冷房の効いた場所で休憩を取るようにしましょう。
帰宅後は、赤ちゃんの体調をよく観察し、普段と違う様子が見られた場合は早めに対応することが大切です。

このように、赤ちゃんや家族全員が快適に過ごせるよう、事前にしっかりと暑さ対策を考えておくことで、夏のお宮参りを安心して迎えることができます。


宮参り夏

夏のお宮参り|必要な持ち物リスト


夏のお宮参りでは、赤ちゃんと家族が快適に過ごせるよう、持ち物の準備がとても重要です。特に暑い季節は、熱中症対策や汗対策を意識したアイテムを揃えておくと安心です。
<必要な持ち物リスト>



  • 赤ちゃんの祝着(着物もしくやベビードレスなど)

  • 赤ちゃん用の着替え(肌着や薄手洋服の着替えを複数セット)

  • 授乳関連アイテム(授乳ケープ、哺乳瓶、粉ミルク、湯冷まし)


  • ミルク関連(母乳・ミルクなど)

  • オムツ・おしりふき(交換回数を考え多めに用意

  • ビニール袋・消臭袋(使用済みオムツの処理用)

  • 汗拭き用ガーゼ・タオル(赤ちゃんの汗をこまめに拭くため)

  • おしゃぶり(普段使用しているなら)

  • 抱っこ紐・ベビーカー(移動や休憩時に活用)

  • カメラ・スマートフォン(記念撮影用)


関連記事:「お宮参りの段取りと持ち物は?スタジオ撮影時の準備物あわせて解説」


赤ちゃんケア用品の準備


お宮参りの際には、赤ちゃんのケアに必要なアイテムを十分に準備しておくことが大切です。まず、オムツやおしりふきは必需品です。
暑い時期は汗をかきやすいため、オムツの交換頻度が増えることを考慮し、多めに持って行くと安心です。加えて、消臭袋やビニール袋も多めに用意しておけば、使用済みのオムツを処理する際に便利です。
汗をかいた際に拭くためのガーゼやタオルも持参すると良いでしょう。特に赤ちゃんの首や背中に溜まりやすい汗をこまめに拭くことで、あせもを防ぐことができます。
お宮参りの最中に赤ちゃんがぐずることも考えられるため、お気に入りのおもちゃやおしゃぶりを準備しておくと、気を紛らわせるのに役立ちます。
加えて、抱っこ紐やベビーカーも活用し、赤ちゃんが疲れた時にすぐに休める環境を整えておくことが重要です。
このように、事前に持ち物をしっかりと準備し、赤ちゃんの体調や快適さを考慮したアイテムを持参することで、夏のお宮参りを安心して楽しむことができます。


夏のお宮参り|当日の注意点と天候対策


お宮参り当日は、天候の急な変化や急な体調不良などに注意が必要です。当日は家族全員が体調を整え、万が一体調が優れない場合は無理をせず、スケジュールを見直すことも大切です。赤ちゃんや家族の健康を最優先に考え、準備を万全に整えてお宮参りに臨みましょう。


天候変化への対処方法


天候が変わりやすい時期でもあるため、突然の雨や強風にも備え、折りたたみ傘やレインコートを持参し、急な天候の変化に対応できるようにしましょう。赤ちゃんには、雨よけのカバー付きベビーカーを使用すると安心です。
また、神社によっては日陰が少ないこともあるため、日傘や帽子を活用し、直射日光を避ける工夫をするのも有効です。地面の照り返しも強いため、できるだけ涼しい場所を選んで過ごすことを心がけましょう。


今しか撮れないその一瞬を一生に


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まとめ


お宮参りは、赤ちゃんや家族にとって特別な時間です。赤ちゃんやママの体調を最優先に考え、暑い夏のお参りも快適に過ごせる服装選びや暑さ対策をしっかり行うことが大切です。服装は通気性や素材、デザインを工夫し、暑さ対策になるグッズなどの利用もおすすめです。

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